
2026/02/11
光触媒の親水性は内外装で機能を得るために必須の性質以前から「光触媒のセルフクリーニング機能は正確&厳格に親水性と相関する」と繰り返しご説明してきました。その実演でも、ですからはじめに親水性と撥水性の差を目視確認して頂くことをお勧めしてきました。
加えて強調したいのは、この親水性が光触媒の有害ガス除去機能の発現にも必要なことです。臭気ガスや有害ガスはたいてい水への溶解度が高いので親水性の表面に引きつけられる性質がありますから。これを分かりやすいイラストにしてくれとAIに頼んでできたのが下の説明図です。よくできていてビックリ光触媒反応は電気化学反応の一種なので電解質つまり水の存在は必須の環境条件です。その意味でも親水性は重要ですね。大多数の臭気ガスへの対応にはこのポイントを押さえるべきです。
ただ、PIAJの性能判定基準にあげられているガスも含めて代表的な臭気&有害ガスの水溶性を調べてみると・・・一部に例外が
水溶性や撥水性のガスがゴッチャに並べられていますが上の原理に従うと親水性一本槍の1種類の光触媒とバインダーの組み合わせで実現するのは不可能でかなりの工夫が必要ですね。
某お得意様との共同研究でこれを達成した特許明細書の挿入図をご紹介します。2種類の粒子径の異なる光触媒を組み合わせていますが、少なくともこれくらいの工夫が必要ですね。
「光触媒は内外装ともに親水性が必須の性質」とご説明したつもりですが少し脱線してしまいました。

2026/01/09
室内用光触媒の正直な空気浄化性能あるお得意様が当社の室内用光触媒コーティング剤の空気浄化性能を自社試験してくれまして「まったく効いていない」という辛辣な結果を頂戴しました。
試験内容を詳細に調べてみると、これは当社製品だけではなく光触媒全般に通じる問題点だと感じましたので解説したいと思います。
実は光触媒の空気浄化性能の光触媒工業会で定められた性能判定基準はUV光に限定されており可視光の基準はありません。試験に採用する光源は370nm付近の近紫外線を発するブラックライトです。
照度は1mW/cm2とされていますが、これはなじみ深い単位のルクスに換算すると7000〜10000ルクスに相当します。可視光では夏の海岸の日照に相当しますから室内では現実には実現不可能な照度ですね。「光触媒」なのですから光がなければ反応しないのですが、エネルギーの強いUV光を採用しても空気浄化性能を得るにはこれほどの照度の光を必要とする証ですね。さらに最近の室内光は白色LEDで、これはまったくUV光を発生しません。光のエネルギーは波長に依存するという光エネルギー公式E=hvでも明らかなように可視光のエネルギーは同一照度でもUV光よりかなり低くなります。
光触媒反応で発生する活性酸素はヒドロキシラジカルOH・とスーパーオキサイドO2―ですが白色LEDではこれは生じにくく、せいぜい1重項酸素1O2程度の弱いものですからより大きな照度を必要としてますます実用からは遠くなります。結論として、そもそも日常の室内光だけで十分な空気浄化性能を光触媒だけで得ることは現時点では残念ながら不可能です。
それでは「まったく空気浄化性能は無理なのか?」というテーマにはもう繰り返しご説明してきましたが有毒ガスの発生にはたいていそれを発生させる微生物が関与しています。光触媒の除菌性能をアップさせてそれらの微生物を死滅させると、それが空気浄化につながります。当社光触媒コーティング剤は活性酸素で金属銅から銅イオンを絶えず発生させて強い除菌性能を得ることを基本にしています。AIに描いてもらった解説図ですがほぼ正しくわかりやすくこの理論をご説明していますね。当社光触媒コーティング剤の空気浄化性能評価では有臭ガスそのものの減衰ではなく除菌性能をご評価頂だきたいと考えています。



