
2025/04/01
アルミ建材は実はアルミニウムそのものではないいつも逆説的なお話をしますが、事実のみをお伝えしているつもりです。
アルミニウムは非常に腐蝕しやすい金属なので長期間の耐久性を付与するために陽極酸化処理を行います、アルマイト加工ですね。金属アルミニウムの表面に酸化アルミニウムの膜を形成させること工程です。自然に進む場合もありますが超耐候性を得るために陽極反応で強制的に形成させます。分厚くて耐候性&絶縁性&硬度の高い酸化アルミニウムの層が形成されますが構造はちょっと複雑で、さらに耐候性を補うために封孔処理と電着アクリルクリヤー塗装を行います。
ここまでの工程を終了したアルミニウム材を2次電解アルミニウム材と称していまして、我々が日常的に目にしているアルミ建材はすべてこの2次電解品ですね。
とくにブロンス色のものは封孔処理前に細孔に銅イオンや鉄イオン系の色素を閉じ込めてそれで発色させています。
というわけで、アルミ建材は金属光沢があるのですが実はアルミ素地が剥き出しではなくアルマイト皮膜とクリヤー被膜に強固に覆われていますので広い意味で単なる塗装面です。ただ、良導電性のアルミニウムの表面に絶縁性の高い層が形成されていますので帯電しやすく、静電気に吸い寄せられる黄砂や花粉を含むホコリ汚れが付着しやすいのが最近の問題ですね。かんたんに高い親水性と導電性を付与できる我々の光触媒クリヤーが貢献できる分野です。
2025/02/09
金属チタンはそもそも撥水性がすごい1991年の日経アーキテクチュア誌に「金属チタン板を外装に採用した養命酒本社ビルがその予想外の汚染の進行で数ヶ月に一度は洗浄せねばならない事態に悩まされている」という記事があり耐候性1000年以上の外装材にも思わぬ落とし穴があるものだと感心していましたが、これは酸化チタンの光触媒としてのセルフクリーニング機能を知る前のことでした。ちなみに2025年2月現在の姿がこれです。けっこう汚れていますねよくよく調べて見ると究極の耐候性を求められる建造物でけっこう広く採用されています。最近話題のフジテレビ本社ビルの球体部分も金属チタンですが拡大画像で確認するまでもなくすごく汚れていますね。しかし、金属チタンが典型的なバルブメタルに属しますので表面に安定な酸化チタンの薄膜が生成してそれがこの超耐候性を生み出しているはずなのですが、あれ??酸化チタンは光触媒でもあり、超親水性で有名ではなかったか?? 金属チタンの表面を加熱しようがどうしようが撥水性のままで、これを親水性にするためには表面に光触媒酸化チタンコーティング剤を改めて塗布するしかありませんでした。つまり親水性を得るにはある程度の酸化チタン層の厚みが必要だという証左ではないかと私は考えました。光触媒でもある酸化チタンの親水性については諸説あるもののまだ定説はありませんが、もっとも有力な説としては表面の酸化チタン結合Ti-Oが水酸化チタンTi−OHになるからだとされています。それに対して私は以前から光触媒反応生成物である活性酸素H2O2等が蓄積されてそれが親水性を醸し出しているのではないかという自説を唱えていました。厚みが親水性の現出に必要だという事実は後者の正当性を裏付けていると最近確信しています。もう繰り返しご説明してきましたがセルフクリーニング機能は親水性に正確に比例しますので「光触媒層は一定以上の膜厚が必要である」という結論に結びつきます。