2019年01月14日 [光触媒]
多機能(カラー)クリヤーの開発
光触媒コーティング剤は1ミクロン前後の薄膜ですのでそれに「90%以上のUVカット機能」だの「防水機能」だの厚膜でやっと可能になる機能を求められても別のクレーム発生源を作ったりして無理がありますので、そんな場合のために下塗りとして組み合わせるクリヤーを色々開発しています。
古巣の縁ではありませんが樹脂原料はDICに頼ることが多いですね。今般は該社のアクリルシリコン系樹脂「セラネート」です。
正直アクリルシリコンといっても市販品にはシリコーンはほとんど入っていないので、精密な分析でもアクリルなのかアクリルシリコンなのか判然としないものが多いのですが、これはシリコーンが30%も入っている優れものです。耐候性が一般的なフッ素樹脂を凌駕するのも頼もしいですが、より注目は「あらゆる素材への接着性が抜群にいい」ということです。
エポキシプライマー並みの接着性がありますので着色エナメルとしてよりクリヤーとして使う方が面白い展開ができます。付言しますとエポキシ樹脂はUV光に脆弱ですからクリヤーにはなりません。さしあたり老朽化した石材やアルミサッシ類を新築時のように若返られるための保護(カラー)クリヤーとして会員様にご紹介するつもりです。
もちろん、これだけで仕上げにもなりますが光触媒を塗布してもらえないと当社の商売にならなかったりして・・・