2018年11月18日 [光触媒]
とっても施工しやすいガラス用光触媒
ガラス用光触媒を施工する上でのもっともウザい作業は「研磨」であることを先般ご説明しました。ガラスは一見親水性ですがそれは製造直後のことであり、親水性の原因であるシラノール基Si-OHは再縮合でみるみる減少しますので実はそんなに親水性が高くはありません。光触媒コーティング液を弾くことなく均一に塗布させるためと、塗布後に光触媒層を十分にガラスに接着させるためにSi-OHを再度増やさねばなりませんが、その最もオーソドックスな方法として研磨剤を含んだポリッシャーで物理研磨があります。薄く削られたガラスの表面はSi-OHで一杯になります。
ただ、これはとても骨の折れる非能率的な作業で施工費用も驚くほど高くなります。ガラスへの光触媒施工のコストの8割はこれが占めるのではないでしょうか。
先般ご説明の「化学研磨」は研磨剤で削るのではなく薬品で表面を薄く溶解させることを原理にしているので「塗って、しばらく置いて水で流す」だけで終わってしまいます。
化学研磨を用いるとガラスへの光触媒施工が呆気ないくらいかんたんにできます。ガラスと鏡の右半分にこの方法で光触媒を塗布したサンプルに散水しているところの画像を下に示します。
曇りや水滴を効果的に防いでいることがわかります!このサンプルはたくさんご用意していますのでご希望の折にはご連絡下さい。ガラスへの光触媒施工が従来の1/3以下のコストで可能です。