2018年08月09日 [光触媒]
ずっしり重い塗料は高級なのか??
日本独特の優れた塗料容器に「一斗缶」があります。これは誤差50g以内で正確に1kgですから(フタを除く)たとえば15kg入りの塗料なら16kgの重量になります。工業塗料なら購入者が絶対に受け入れ検査をしますから重量は測りますが、現場塗装用塗料でこれをしている塗装店を私は知りません・・・実行すべきですね。ところで、では「ずっしりと重い塗料が高級品なのか!?」とは一概に言えないのが塗料という混合物の難しさです。
この一斗缶1缶で20kgもある弾性材が4000円!原材料のだいたいの価格と重さ(比重)を表にしてみました。・・・まあ、原価0円の「水」は論外にせよこれで明らかなのは「顔料分が多いほどずっしり重くて安くなる」ということでしょうか。
弾性塗材や玉吹き材の安さは「水」「酢酸ビニル」「炭酸カルシウム」というもっとも安い原料の組み合わせの賜物なんですね!!逆に高級なほどずっしり重い、という比較がある程度可能なのは「クリヤー塗料」です。クリヤーというと色がないので着色塗料より安いと勘違いしてる方が多いのですが、樹脂は(酢酸ビニルを除いて)顔料よりもかなり高価なのでこれは単なる都市伝説です。クリヤーは一般的に顔料を含まないので樹脂だけのコスト比較になります。裏技として「不揮発分」の問題がありますが、これは追々の話題に・・・
話は逸れますがハイオクガソリンの代替品としてよく話題に上るトルエンは塗料の溶剤としてもよく使われています。・・・本日の価格は47円/ℓですがこれをガソリンに使うのは違法です。よい子は真似をしないように