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2018年02月04日 [光触媒]

シリコーンシーラントに塗装をするには

専門はフッ素樹脂のはずなのですがシリコーンも面白くて一時のめりこみました。この経験をネタにしたらブログ3カ月分くらいにはなりますが、読者が退屈するといけないので、この度はこの話題だけで・・・シリコーンは人工的に作り出したSi-C結合のせいか、自然界には見られない超撥水性を発現するのがフッ素樹脂と似ています。
フッ素とケイ素
シリコーンシーラントって、一般的には「何も接着しない」というイメージがありますが、より正確に表現すると「硬化するまでは何にでもよく接着するが、一旦硬化すると何にも接着しなくなる」です。私は前者の性質を利用してシリコーンシーラント打設後、養生テープを剥がとき(つまり硬化前)に速乾性塗料をスプレーして先に膜を作る工法を特許出願したこともあるのですが、これは使いにくいと意外な不評で、やはり打設して完全に固まったあとでも塗れるようにしたいという要望が多く寄せられて、必死で実験を繰り返しました。
プラズマ放電はかんたんですが、シリコーンのSiーCを崩すのが難関で、処理に時間がかかる割に親水性の期間が短く(数分)その間に塗布しないと再処理しないとダメになります。
プラズマ
行きついたのが「フレーム処理方式」で、これでかんたんに親水化できてしかも持続時間も長いです。現場施工にピッタリと思いきや・・・バーナーの裸火が発生するので「危険だ」という声もあり一長一短。
フレーム処理
結局、現在はとくべつに高い接着性や耐水性を求められない限り信越シリコーンの逆プライマーをご推奨しています、技術者として屈辱!
最近、阿部塗装店様から別の面白い材料のご提案があったのですが、これは当社のノウハウではございませんので直接お問い合わせいただければありがたいです。
私も頑張らねば・・・

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