2017年09月05日 [光触媒]
塗膜の寿命を格段に伸ばすかんたんな方法
東南アジアで耐候性の良さで評判の日本製塗料の一例ですが、国内ではとっくに相手にされていないアクリルエマルジョンで、おまけに東南アジアの過酷な環境で塗料に5年保証を付けています! どんな特異な企業秘密があるのか・・・は自分で塗ってみればすぐわかります。とにかく止まりが悪い!!ローラーでワンコートの隠ぺい力は15−20%しかありません。完全に下地が隠れるまで5回は塗らないとダメですね。不揮発分は60%前後ありますからこれはつまり顔料の比率が極端に低いということです。酸化チタンに限らず顔料はすべて光触媒反応を起こす、着色塗膜の劣化は光触媒反応だ!とは以前お話ししましたが、その理屈通りの塗料設計です。
つまり、平凡な樹脂の塗料でも顔料濃度を落とすと耐候性がグングンと向上します。「5回も塗ってられるかよ!?」と、お嘆きのアナタ、最後まで聞いてください。つまり「仕上げの最後の塗装だけ、クリヤーを混ぜて顔料濃度を落とした塗料を塗ればそれでいい」ということにもなります。管理が大変ですが、それこそ塗装店の技術の見せどころではないでしょうか。