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2017年07月28日 [光触媒]

初心に帰り光触媒基礎講義3

実はこの、酸化チタン粉末を最初に使ったNature論文は水素発生ではなく有毒な6価クロムの安全な3価クロムへの還元に関するものでした。つまり陰極(カソード)反応はCr6+ + 3e → Cr3+です。
それと同時に同じ酸化チタン粒子の中で酸化反応つまり H2O → 2H+ + 1/2O2 + 2e
が生じることを実証しています。これが重要な事実をもうひとつ示唆しているのは「光触媒反応は水溶液の中で進む電気化学反応の一種である」ということですね。気相反応では断じて有りません。
繰り返しますが、電気化学反応には電解液つまり水が絶対に必要ですから、この環境整備を製品の設計上も絶対にする必要があります。光と酸化チタンあるいは酸化タングステンだけあればじゃんじゃん反応するような荒唐無稽な説もちらほら見られますが・・・・
具体的な製品化の成功例と失敗例をこれからのBlogで折にふれてご紹介したいと思いす。田村米山提案2

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