2021年03月01日 [光触媒]
眼に見えない光触媒性能のかんたん測定方法
光触媒の活性酸素発生能力や殺菌能力は眼に見えないので怪しげな超能力を謳う製品が跋扈して、光触媒の悪評判に繋がっているのは嘆かわしい現状ですので、「かんたんに判別できる試験方法」をいくつか提案してきました。身の回りで入手できる材料で試験できることが必要条件ですね。
厳密にいうとカビと菌は違うものですがカビを「眼に見える菌」と見立ててその繁茂の差で判別する方法をまず考えました。
これは試験開始から4週間後の状態です。すべて高い殺菌性能を自慢している光触媒液剤を染み込ませてありますがけっこう差がついていますね。
これは食パンに光触媒(でなくてもいいのですが)を染みこませて乾燥、日光浴させた後に密閉容器に入れて水を加えて保管しておくだけのかんたんな試験です。
日光浴のあるなしで差がないようなら光触媒の殺菌性ではなく殺菌剤が添加されている可能性があります。また、トーストできるほど加熱して乾燥させると有機系防かび剤なら揮発してなくなりますのでカビは生えやすくなります。これ以外にも乾燥後数回水を取り替えて試すと水溶性の防カビ・殺菌剤が添加されているかどうかの目安になります。大切なことは「かびの種」を入れておくことですね。紅麹を買ってもいいのですが適当なカビの種がなければ部屋の埃をティッシュで拭き取っただけでも十分にこの用途に使えます。
最後に水をたっぷり加えて蓋をしてカビが生えるまで熟成させます。夏場で3〜4日、冬場でも3週間程度で明確な差が得られます。本当に殺菌性能があるかどうかの明確な証拠になりますのでお試し下さい。
光触媒の活性酸素発生能力は「メチレンブルー分解活性」という指標がJISにも定められていますが、本式の試験はシロウトには無理ですので便法を考案しています。メチレンブルーは市販の金魚の白点病治療薬としてペットショップやホームセンターで売られていますがそれを利用しました。紙片の都合で詳細は別ページで解説します。メチレンブルー試験方法これも特別な装置不要でくっきりと光触媒活性が判ります。拙い経験ですが市販光触媒液剤はほとんど全滅状態でした。
玉石混淆の光触媒からホンモノを選択する便利な方法としてご活用いただくために秘蔵ノウハウを公開させていただきました。
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