2020年03月27日 [光触媒]
なぜ感染菌やウィルスに効くのか!?メカニズムの説明
もう繰り返しご紹介しているように当社の光触媒コーティング剤が強力な防カビ殺菌機能を発揮するのは光触媒そのものに依るものではなくその反応の結果発生する銅UイオンCu2+に主に頼っています。
それじゃ「銅の粒そのものを塗料に配合すればいいじゃないの!?」という疑問も当然湧きますがダメなんですねぇ。金属銅はまずイオンCu2+にならなくちゃ効果は出ませんし、発生したCu2+が膜を自由にすり抜けて表面まで移行してくれることも必要です。今のところその最適条件を出す組合わせが光触媒とNafion樹脂なのです。他の合成系殺菌剤と異なり銅イオンCu2+はほぼオールマイティの殺菌抗ウィルス成分ですから●▲ウィルスに効くが■◎ウィルスには効かない、という心配がほぼ不要です。これは私が言い出したことではなく、たとえば一般社団法人日本銅センターのホームページにも載っております。ウィルスだけでなくレジオネラ菌やクリプトスポリジウムなどにも有効である記載があり頼もしい限りです。「白癬菌」は当社のほうが先に目を付けたようですが。
おーっと、本日(2020/04/09)の毎日新聞記事にちゃあんと「銅と光触媒の組み合わせはコロナウイルスに効く」と明言されていますので、せっかくですからご紹介します。「金属銅と光触媒を組み合わせて感染予防効果を生む」という特許は当社所有ですのでご安心ください。
生物への毒物を作るにはまず「今までなじみがなく対処の方法が未知で、かつ吸収されやすいもの」を合成するのが基本なのですが銅は小さな生物に関してその条件にはまっています。地表の元素の存在確率をランキングした「クラーク数」で25番目!中途半端に希薄な元素でもちろん人間には少量では生存に必須な元素ですが・・細菌やウィルス等の微細な生物には周辺にふんだんにある環境は毒の海でしかありません。つまり「人体には無害で、菌やウィルスだけをやっつける」理想的な元素と言えます。