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2019年07月04日 [光触媒]

塗膜の劣化を防ぐUVカット手段は適材適所で

着色塗料の塗膜劣化は、主として含まれている白色顔料(酸化チタン)の光触媒反応によって進行します。だから劣化を防ぐためには光触媒反応の進行する380nm〜400nmの近紫外線を遮蔽しなければなりません。劣化は具体的には防火扉の色あせやチョーキングですね。
防火扉それに対して最近の玄関扉はインクジェット印刷で仕上げられていることが多いです、サイディングもそういえばそうですね。
玄関扉塗装と根本的に異なり印刷には「白インク」が存在せず、従って仕上げ面で光触媒反応が進むことはなく、劣化は純粋な光分解で進行します。結合エネルギー云々で説明できるのはこちらの反応だけで、ごっちゃになった説明を稀に見ますが光触媒反応とはまったく関係ありません、念のため。
スペクトルUV吸収剤を含有したクリヤーでUV光を遮蔽したつもりでも光触媒反応を殆ど抑えていないという事実は専門家でも気がついているヒトが少ないのが悲しい現実です。380nm付近のUV光をバッチリとカットしようとすればどうしても400nm付近の可視光もちょっとカットする(つまり着色する)ことが理論上避けられません。・・・現在「1度塗るだけで20年以上寿命が延びる塗膜完全ガードクリヤー」を開発中ですがその基本コンセプトです。

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