2019年03月23日 [光触媒]
耐久性1400年以上の建築構造から学ぶ
「えっ!世界最古の木造建築は法隆寺じゃなかったんだ!」と教えて頂いたのは建物の長寿命化に造詣の深い今井俊夫先生(今井環境建築事務所)でした。元興寺です、飛鳥寺からの移築もカウントすると今年で1437年経過。木材だけではなく瓦も・・・
木材の優れた耐久性ももちろん評価されるべきでしょうが、より重要なポイントはやはり「瓦」でしょう。(瓦という)純セラミックの並外れた強靱性と遮蔽性で木材を紫外線と風雨から効率的に保護しています。唯一最大の欠点が脆性と伸縮性の無さなのですが・・・よくよく瓦を観察しますと小片を重ね合わせるように集合体にして擬似的な柔軟性と伸縮性を作り出しています。木材との熱膨張率の差もこれで吸収しているのですね。
今まで有機ポリマーの応用に凝り固まっていた自分の発想を反省しています。段違いに耐候性、耐久性に優れたコーティング剤の原料としてもっと純セラミックを多用すべきですね。
セラミックフレークを活用して1000年以上の耐久性をもつコーティング剤に挑戦しようと考えています。・・・促進耐候性試験機はどうするのか
もちろん光触媒もセラミックの一種なのですが、表面保護のためには瓦のように平板状である必要があると考えています。