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2024年03月17日 [光触媒]
水槽用防藻光触媒の開発
表題の件はとくに透明アクリル水槽用としてナックジャパン社と共同開発中ですが最近また大きな進展がありました。画像も含めてデータを頂戴しましたのでご披露します。
右側の水槽に塗布して2ヶ月目ですが水を白濁させることなく顕著な防藻効果が見られます。透明性を維持したまま施工すべく、液剤だけでなく仕様にも工夫を凝らしていますが、原理としては以前にご紹介した通りですので再度ご紹介します。
内外装での防カビ効果の発現と同じ反応で、水と酸素を必須要素とする反応ですが水槽中は「水は豊富にあるが溶存酸素が少ない」という決定的な違いがあります。光触媒が酸素を消費するので酸素を耐えずエアレーターで供給しないと魚が酸欠死することになります。
銅イオンの水中への溶出制御も含めて魚類への安全性確保に尚も改良を進めますがもうこの用途では広く実用化の域に達していると考えられますので特別なブランド名で市販もさせて頂くことになりました。お問い合わせはナックジャパン社の親会社のアクアリゾート社にお願いします。水没する分野ではなく間歇的に水のかかる部位での防藻効果は1年以上継続することも実験で確認しています。(この水槽プラスチック蓋の右半分)
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