Blog
2023年06月14日 [光触媒]
外装用光触媒コーティング剤の超速乾タイプ
光触媒コーティング剤の溶剤には水かアルコールが採用されている例が多いのですが、ハンドスプレーやアトマイザーで吹き付けると乾燥がおそくてとくに壁面では均一&キレイに仕上がらないことが多々あります。またとくに仮設足場解体時にはタッチアップのために秒速で乾燥するハンドスプレーが必須なんですがバインダーを含んだ外装用途ではまったく見当たりませんね。バインダーとの相溶性も考慮してできるだけ乾燥の早い溶剤を選択する必要がこの用途に答えるために必要です。水以外を選択する前提としては極力臭気が少なく人体に害のすくないものが好ましいのですが、スクリーニングを通過するものはエタノール、IPA、NPAそれにジエチルエーテルだけになります。(DMEは常温ではガスなので溶剤ではありません)当社ではとくに超速乾を求められる仮設足場解体時用のタッチアップ光触媒スプレーにジエチルエーテルを溶剤として採用しました。とにかく乾燥が早く20秒程度で指触乾燥に至ります。ナフィオンというバインダーは硬化反応を伴いませんので溶剤が乾燥すればすぐに成膜し耐水性を発揮しだします。ということで、霧吹きで水を掛けると完璧な親水性が確認できますので完成検査としても使えますね。足場つなぎ補修跡のタッチアップだけでなくたとえばシーリング打設時に養生テープを剥がす前の光触媒処理にも使えます。
どちらも今までまったく着目されていなかった用途ですが光触媒の外装施工では必ず求められる性能です。
ちなみに外装光触媒のセルフクリーニング効果は正確に「親水性の程度」に比例しますので、施工面全面で十分な親水性が観察されていることの確認は絶対に必要です。
どちらも今までまったく着目されていなかった用途ですが光触媒の外装施工では必ず求められる性能です。
ちなみに外装光触媒のセルフクリーニング効果は正確に「親水性の程度」に比例しますので、施工面全面で十分な親水性が観察されていることの確認は絶対に必要です。