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2023年03月07日 [光触媒]

光触媒の鉄鋼の防食への応用

鉄が錆びるという現象は電気化学的には「鉄がプラス極になる」ということを意味しています。ですから(むき出しの)鉄の錆を半永久的に防止するには鉄を常にマイナス極の状態にすることが必要です。  これが電気防食の基本原理で、羽田空港沖合滑走路支柱、レインボーブリッジ橋脚、瀬戸大橋橋脚等々100年以上錆びさせてはいけない鉄鋼構造物の防食に採用されています。瀬戸大橋ところが、これは電気化学反応なので、必ずマイナス極の鉄鋼とプラス極の間にイオンを通す電解質が必要です。 海水や地下水が都合のいい電解質になってくれますのでこの防食技術は海中や地中の100年以上の長期鉄鋼防食に多用されてきました。しかし大気中は適当な電解質がなかったため今でもこれが身の回りの鉄鋼構造物の防食に適用された例はありません。電気防食この電解質に光触媒を採用して大気中でもこの技術を適用できないかと着想したのはまだ世界中で当社だけで、実は6年前にJERA上越火力発電所で試験施工しましたがその後は残念ながらとくに注目されませんでした。 しかし今般九州のコラボ先であるコートス社(旧社名ミルテックジャパン)のご尽力で初めて民間施設に施工する機会がありました。123海浜にありながらこのコンテナハウスの錆を実質10年以上防がねばなりませんので当社の責任は重大です。しかしますます老朽化する鉄鋼インフラの、塗装ではなしえない格段の長寿命化に貢献できると信じております。詳細ご説明の続報を予定しております。

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